m13o

2020-08-01 Sat 14:55
自宅ネットワークが遅すぎたので整備した話network

リモートワークが全盛になりつつある昨今, 昼夜問わずインターネットに繋いでいる人が増えたからかなんなのか, IPv4 PPPoEの速度がADSLかな? というレベルで出なくなってきたのにいい加減キレて整備を始めた.

自宅は幸い光回線を引き込めるのだが, 建物の都合で新規にNURO 光等の契約を行う事ができないため, 既存のFlets回線を利用し続ける必要があり, また我が家は逸般の誤家庭ではないので複数ISP契約などはしていないしする予定もない. そのため, 必然的に現在契約しているISPでどうにかする方向で考える事となる.

Fletsの契約状況を数年ぶりに確認すると記憶には全くなかったがIPv6オプションが既に契約されていた(まじかよ……知らんかったわ……)ので, ISPのIPv6を利用するためのオプションを追加契約した. ISPのIPv6利用申し込みはだいたい1時間くらいで開通連絡が来た.

我が家はひかり電話なるものは契約していないので, ONUにルーターを直結させる形となる(つまりHGWはない).

利用しているルータは諸般の事情で ASUS Lyra mini から買い替えたばかりの NETGEAR MK62. このMK62が曲者で, MAP-Eには対応していない. IPv6パススルーすれば一応繋りはするけどそんな恐しい事はしたくないので前段にファイアウォールを設けるなり別途MAP-E対応のルータを用意するなりしなければならない. 前段にファイアウォールを設けるならちゃんとMAP-Eに対応しているブロードバンドルータを供えてそのファイアウォール機能を利用した方がいいよねという気持ちになったので, 別途MAP-Eに対応したルーターを買うか作るかしないといけない.

最初に考えたのは, 余っている Ubiquiti EdgeRouter™ X をONUに繋ぐ. これができると今後の事も考えると色々楽だったが, EdgeRouter™ XはMAP-E非対応. EdgeOS用に何か作ればいけなくもないような気もするが, さっさとインターネット速度をどうにかしたいので, これは却下.

次に, 余っている Raspberry Pi 4 をルータとして機能させる. これは実際やると面白いなと思いつつ, SDカードの寿命について思いを馳せた結果却下.

最終的に, ISPが動作検証済みとしているブロードバンドルータの中からルータを買って対応する事にした.

構想としては, ONU - MAP-E対応ルータ - MK60(MK62の親機) という接続は有線で行いたいので, MAP-E対応ルータには1000BASE-TなLANポートが付いている事が必須条件となる. 正直MAP-E対応ブロードバンドルータの無線LAN機能は不要なので(本当は YAMAHA RTX830 がいいなと思っていたが, お値段の都合と契約しているISPはVNEを兼ねており, RTX830 はそのVNEには対応していなかったので断念), 最終的には無線機能はオフにする事になる事を考えると無線のスペックはいらない, という処からいい感じにお安いルータである処の, NEC Aterm WG1200HP3 をお買い上げ.

まず, 既存のブロードバンドルータである MK62 をAPモードに変更させ, 次にPCから WG1200HP3 の無線LANに接続できるようにしてセットアップを行う. この時, 自動でIPv6なモード判定を行ってくれるようであまりやる事はなかった. 初期セットアップが終わりインターネットの世界へダイブできる事を確認したら, 無線LANの機能を容赦なくオフにする. そしてカッとなって勝ってしまったカテゴリ7準拠なLANケーブルで WG1200HP3 と MK62 を接続(したが1000BASE-Tなので特に意味はない). これで, これまで通りのSSIDで接続でき, MK62の売り(?)である処のWiFi6の恩恵も受けられるようになった.

早速速度を計測してみた処, 金曜19時, 23時 それぞれで WG1200HP3 に有線LAN直結すると下り300Mbps超, MK62 では下150Mbps前後が安定して出るようにはなった. MK62を介すと速度が半減してるのがやや気になるけど一旦様子見.

WiFi6の恩恵はサテライトに接続した有線経由のNASへのアクセス速度が向上したあたりでちゃんと恩恵は受けられていそう(だが体感としてはよくわからん).